「総務省消防庁主催の緊急消防援助隊全国合同訓練が千葉県市原市で開催。北海道から沖縄まで約2,800人の精鋭が参加した。」

「総務省消防庁主催の緊急消防援助隊全国合同訓練が千葉県市原市で開催。北海道から沖縄まで約2,800人の精鋭が参加した。」

本日市原市で緊急消防援助隊全国合同訓練が行われ、総務副大臣として出席。各種訓練を巡視、激励し、終了式では主催者を代表して挨拶した。

参加規模は、県内応援を含む緊急消防援助隊約570隊約2,500人に、警察、自衛隊、海上保安庁等の実働部隊約300人を加えた相当大規模なものだ。

3.11で火災が発生したコスモ石油千葉製油所では、石油事故を想定した訓練が行われた。当時火災が発生したガスタンクは、ガスを入れ替えるため水を注入していて通常の2倍以上の重量があり、支柱が座屈してパイプから引火したという。

今回の訓練では、護岸では毎分3万リットルの放水ができる高圧放水車が海水を放水したり、海上保安庁のヘリが桟橋に取り残された人を空から救助するなど、立体的訓練を行った。

内陸のメイン会場となる市原スポレクパーク隣接地では、航空機火災、ビル倒壊、列車、地下街、トンネル、劇物毒物(NBC)対策、津波等、ありとあらゆる被害を想定して訓練が行われた。

土砂流や田んぼなど泥濘の中でも走れる、全国に1台しかない全地形対応型の「レッド・サラマンダー」等最新の消防車両も投入された。北海道や沖縄からはフェリーに消防車を乗せて2泊しながら参加した隊もあった。

3.11で大活躍した緊急消防援助隊は、各市の消防本部の精鋭で組織されているが、全国から一同に集まった際の役割分担、指揮命令系統がきちんと機能していなくてはならない。そのため、全国各地で数県単位のブロック毎の訓練を毎年行い、5年に1度全国規模の訓練を行う。

消防は市の仕事(東京は東京消防庁)だが、極めて大規模な災害が発生した場合に各市に応援要請するのは総務省消防庁長官である。

緊急消防援助隊は、20年前の阪神淡路大震災を契機に組織されたが、4年前の東日本大震災、今年の豪雨災害、鬼怒川堤防決壊でも大活躍して国民の信頼を得ている。

今日は、朝7時に自宅を出て、現地には9時~12時15分まで、森田健作千葉県知事、高橋淳全国消防長会会長(東京消防庁消防総監)らと共に巡視、激励した。

 

<森田健作知事、高橋淳消防総監らと巡視>

③森田知事と訓練を巡視、激励

<3.11での火災を経て新設されたLPGタンク>

①3.11を経て新設されたLPGタンク

<高圧放水車による海水を使った放水訓練>

②高圧放水車による海水を使った放水訓練

<航空機火災の消火活動訓練>

④航空機火災の消火活動訓練

<全国に1台しかないレッド・サラマンダー>

⑥全国に1台しかないレッド・サラマンダー

 

「2015年11月14日(土)副大臣公務日誌」

9:00~10:00
・コスモ石油千葉製油所で石油コンビナート等災害対応訓練を巡視、参加隊を激励。

10:00~11:30
・市原スポレクパーク隣接地でメイン総合訓練を巡視、参加隊を激励。

11:30~12:15
・緊急消防援助隊全国合同訓練終了式で主催者を代表して挨拶。

⑦終了式で主催者を代表して挨拶