コロナはやがて収束する。日本と菅内閣の危機は、電力のブラックアウト
新型コロナ感染症について、菅総理は腹をくくった。春にはワクチンも出てくる。やがて収束に向かうでしょう。
忍び寄る危機は、電力のブラックアウト(広範囲での停電)です。
関西・北陸・中部・中国・東北・北海道の各電力会社の電力供給量は、キャパシティの98~99%と極めて高い。何かあるとブラックアウトに陥る。大寒波と豪雪が原因だが、構造的な問題もあります。
菅内閣は2050年のカーボンニュートラル(CO2等の地球温暖化ガス排出量を、森林吸収や排出量取引などで吸収される量を差し引いて全体としてゼロにすること)を打ち出したが、本当に大丈夫だろうか?石炭火力は最新の高効率炉でも、新設は認めないのか。
先日のNHK特集では関西電力の原料調達のオペレーション部門で、比較的Co2を出さないLNG(液化天然ガス)について、荷主に交渉して他国に行く船を日本に行先を変更してもらっている場面が放映されていました。綱渡りです。
中国は2060年までに、CO2排出ゼロ。自動車はEV(電気自動車)で、との方針を打ち出した。その戦略の背景には
- 国民は自家用車を求めているが、ハイブリット車では日本に追いつけない。
- そこで、構造が簡単なEVなら勝負になる。
- 電力供給は原子力発電を増産する。現在26基の原発を60基以上にするという。
- LNGも輸入枠を加速している。直近5~6年で2.5倍という。
中国のエネルギー政策には、建前と本音があると思われる。
なお、いち早くEV構想を打ち出したフランスでは、ほとんど全電力が原発です。
エネルギーは国家の基本。立ち止まって考えることが大事ではありませんか?
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