八ツ場ダム平成31年度末までに完成―東京オリンピック・パラリンピックにようやっと間に合った
国土交通省、水管理国土保全局からの発表があった。東京を中心とする首都圏は水需給が逼迫していて数年に1回渇水がおこる。近年では平成28年が記憶に新しい。東京圏の人口は横ばいだが、東京圏を訪れる外国人の数は年々増え続けている。とりわけ2020東京オリンピック・パラリンピックはホテルラッシュもあり水需要のピークを迎える。
利根川水系の最後の大規模ダム、八ツ場ダムは8年8か月前に民主党政権が誕生した時の前原国土交通大臣が、民主党のマニュフェストに従ってダム建設を中止すると発言し、状況が混迷し工事が数年遅れてしまった。
その後自公政権が出来、遅れを取り戻すため全力を挙げたのだが2020東京オリンピック・パラリンピックに向けてようやく見通しがついてきた。良かった。
工事が順調に進めば、平成31年度末(平成32年3月)まさに東京オリンピック・パラリンピックのその年に満水、完成となる予定。八ツ場ダムの貯水量は1億トン利根川水系では八木沢ダムが最大で2億トンだからその半分の量が首都圏の援軍として加わることになる。
ちなみに多摩川水系の小河内ダム、奥多摩湖の貯水量も2億トンだが、尾瀬や谷川岳などの豪雪地帯を水源地とする利根川系ダムと異なり、奥多摩湖の水源地帯は降雨・降雪量が少ないため、一旦使い出すと計画的に補充出来ないので極めて慎重に運用されている。
隣国韓国は高山が少ないが、海への流出速度が遅く水利用に余裕がある。中清北道には100億トン近い容量のある大ダムがあったことを思い出した。
長期的視点で国民のために着実に仕事を進めるそのリアリティの実行力が自民党のガバナンスだ。
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