日本とトルコの真の架け橋。歴史の十字路と言われるトルコ中部のアナトリア高原でヒッタイトや青銅器時代の発掘を続ける日本の中近東文化センター・大村幸弘先生

日本とトルコの真の架け橋。歴史の十字路と言われるトルコ中部のアナトリア高原でヒッタイトや青銅器時代の発掘を続ける日本の中近東文化センター・大村幸弘先生

大村先生からメールが届きました。
「トルコ中央部アナトリア高原のカマン・カレホユック遺跡の発掘現場から4300年前の青銅器時代の金のイアリングが発掘され、盛り上がっています」とのこと。

この遺跡は今から3000年近く前に人類初の鉄器を作ったヒッタイト人の遺跡として有名です。大村先生のこれまでのお話を総合すると、この地カマン・カレホユック遺跡は何層にも渡って異なる時代の遺跡が出てきます。何故なら旧文明が滅びると都市を破壊して、その上に新しい文明をつくるからです。したがって、上から順に発掘していくと段々に古い地層が表れ、新しい発見があるとのこと。鉄器を使用したヒッタイト文明を発掘し、さらに掘り進めると1000年も古い地層から鉄が出たとのこと。3000年といわれる鉄の歴史を変える発見か?現在は基底部近くになりました。そこで4300年前の青銅器時代の発見があるとのこと。

8月下旬のメールでは、「45℃の熱暑が去り、朝夕はセーターが必要」「三笠宮記念庭園は大人気で1日4000人もの現地の人々が訪れる」と書いてありました。三笠宮さまは古代オリエント文化研究の第一人者であられ、中近東文化センターを創設されました。なお、財政的支援は当時の出光興産です。

大村先生のような息の長い考古学調査を続けることが歴史の再発見につながり、真の日本とトルコの友好の絆を深めることだと思います。

大村幸弘先生の帰国報告会が待たれます。