秋篠宮様が11月30日の御誕生日に際してのご会見で、大嘗祭は内廷費で行うべきだと宮内庁に提言したが、聞き入れてもらえなかったとの主旨のご発言をなされた

秋篠宮様が11月30日の御誕生日に際してのご会見で、大嘗祭は内廷費で行うべきだと宮内庁に提言したが、聞き入れてもらえなかったとの主旨のご発言をなされた

そのご真意は宗教色の強い大嘗祭に内廷費を当てるというところにあるのだろうか、それとも聞き入れてもらえなかったというところにあるのだろうか。

このご発言を受けて宮内庁幹部が「十分なご説明を差し上げなかった」との主旨の発言があった。

宮内庁は国の行政機関であり、長官は内閣が任命するのだが、他の行政機関が一般国民を対象にした行政を行うのに対して、天皇・皇后両陛下を始めご皇族の皆様をお支えする特別な役所である。

天皇陛下は大日本帝國憲法下にあっては日本国の主権者の地位にあったが、戦後の現憲法下では日本国の象徴であり日本国民の統合の象徴になられた。そしてその地位は日本国民の総意に基くと規定されている。憲法上の位置づけは変わったものの、天皇陛下及びご皇族の存在は日本の長い歴史と伝統の上に立っていらっしゃる。

宮内庁長官以下幹部の職員は天皇陛下と皇室に対して深い尊崇の念をもって公務に当たるのが当然の前提である。

大嘗祭が直接国費で賄われるのが適切か否かは最終的に政府が決めることであっても、そのプロセスでご意見を申された秋篠宮様に十分すぎる程のご説明を行い、政府に対して伝達するのは宮内庁の重大な仕事ではないのか。