自民党総裁選挙の見通しについて、麻生副総裁は語った「わからねえ」。大昔ならニッカ・サントリー・オールドパー等と言われたのだが

自民党総裁選挙の見通しについて、麻生副総裁は語った「わからねえ」。大昔ならニッカ・サントリー・オールドパー等と言われたのだが

記者から総裁選挙の見通しを聞かれた麻生副総裁は一言「わからねえ」と。

派閥は麻生派を除いてすべて解散した。自民党国会議員は派閥と言う集団を失ってサバサバした解放感と同時に、寄る辺の無い不安感を感じているのではないでしょうか。

田中角栄さんが活躍した昭和30~50年代までは、派閥の全盛期だった。各々首相候補を立てて闘った。田中派の合言葉は「一致団結、手弁当」で鉄の団結を誇った。

他の派閥も多少の違いはあるにせよ派閥内を締め付け、さらに他の派閥に切り崩しを図る作戦で実弾(お金)が飛び交った。特に中間派と言われた国会議員に対する働きかけは激しかった。

そこで、ウイスキーに例えて「ニッカ、サントリー、オールドパー」という言葉まで生まれた。ニッカとは二つの派閥から現ナマを貰った人。サントリーは三つの派閥から、オールドパーは、あちこちの派閥から貰って立ち往生して、いざ投票となったら自票を入れた人のことだ。

今は政党交付金(税金)が政党に交付される時代だから、そんなことは出来ないのだが。それでも今までは、派閥単位の行動が常識だった。

今回のように選挙する党員と議員が各々自由意思で投票するとなると、候補者の人格・見識・力量が試されるとともに、選挙する側、特に国会議員の力量もテストされることになる。

これからの一カ月の戦い20人の推薦人を集めて正式の候補者となるのが誰か、さらに候補者となった人の人柄・見識・力量・健康・年齢など、厳しく判断される。

日本の政治の曲がり角だ。