菅直人元総理からの抗議に対する反論 裁判所が下した「3.11福島原発 海水注入中断 “間違った判断と嘘”」 最高裁まで争って確定した判決を無視するのでしょうか

菅直人元総理からの抗議に対する反論 裁判所が下した「3.11福島原発 海水注入中断 “間違った判断と嘘”」 最高裁まで争って確定した判決を無視するのでしょうか

今般、10月21日付の私のブログ「菅直人元総理、3.11福島原発事故で冷却のための海水注入にストップをかけ、日本を危機に陥れた人物」について、菅直人氏から私のブログは事実と違うから削除して謝罪をせよとの抗議を受けました。菅直人氏が言うのには、「いったん始まった海水冷却を通知人が指示して中止させようとした」事実は全くないとのことです。

しかし、次に説明するとおり、私の記事内容に事実と違うところはないので記事を削除することも謝罪することはないと考えます。

福島原発の海水注入の件については、菅直人氏が安倍晋三元総理のメルマガが名誉毀損であるとして東京地裁に提訴した事件は皆さんもご存じのことと思います。裁判所は、安倍元総理の真実性の証明があったとして、菅直人氏に対して、地裁、高裁、最高裁すべて敗訴という判断を下したのです。
その判決(下記東京高裁)によれば、海水注入の判断について、菅直人氏の了解を得ようとして開催された官邸の会議の席上において,菅直人氏が,その場面では本来問題にする必要のなかった再臨界の可能性を強い口調で問題にしたことから,会議の参加者が菅直人は海水注入を了解していないと受け止め,そのため,東京電力も開始した海水注入について中断する旨の誤った決断をしたと事実認定した上で、菅直人氏が本件会議において内閣総理大臣としてのある判断を示し,その判断が東京電力による海水注入中断という誤った決断につながったという意味において,菅直人氏の「間違った判断」があったと評価されるのはやむを得ないと述べています。しかも、この判決によれば、官邸及び菅直人氏は、菅直人氏の指示で海水注入をしたとの報道発表をしました。しかし、真実は、東電の判断で経産大臣に海水注入をすることを伝えて了承してもらい、海水注入を実施していたのであり、「菅直人氏の指示で海水注入をしたとの報道発表」は虚偽だったということも明らかにされました。

以上のとおりであり、私のブログ記事には事実と異なるところはないと考えます。