民間病院でコロナのクラスターが発生する原因のひとつは、病院内のゾーニングが出来ていないことだ。現在立替を計画している中堅病院は40箇所ある。早くこれらの補助基準にゾーニングを入れるべきだ
本日2月3日開催された自民党医系(医師、歯科医師、看護師、薬剤師等)議員団会議で、次のパンデミックに備える病院を今から準備するべきだという指摘がなされた。
冨岡会長から、コロナ患者を受け入れた病院で300人以上のクラスターが発生し33人が死亡した。これ程大規模ではないにしても同様な現象が各地でおこっている。その大きな原因のひとつが患者導線が分離していないからだ。現在建築中の200床以上の中堅病院は全国で40近い。これから毎年40前後改築が計画されている。10年後には又、新しいパンデミックがおこる可能性がある。将来を見据えて、直ちに構造設備の標準にゾーニングを付け加えるべきだと強い意見が出された。
厚労省が出した「病院、診療所病床に関する主な構造設備の標準」にはゾーニングは記載されていない。基準に書けば補助金が増える。しかし病院の改築は30年~40年に1回のことだ。補助金が増えたとしても現在コロナ対策として財政支出する金額は100兆という単位だ。それに比較すれば1000分1以下だ。
今起きている対策に全力を傾注するのは当然だが、誰か遠くを見ている権限を与えられた政治家はいないのか。