目前の参議院選挙や14日からの都知事選挙に集中しているが、世界中で重大事件が相次いでいる。
フランス南部ニースで起きた花火大会終了後の大型トラックによるテロ事件は、新しいタイプの危機の警告だ。報道によると犯人は単独犯。主たる凶器は大型トラック。動機はISの影響を受けたこと。
一般人の無防備なソフトターゲットを狙ったテロ事件は今までもあったが、複数犯、計画的、武器は爆弾やマシンガン、更にISなどテロ組織から訓練を受けているものなど共通項があった。
IS発信のネット情報で影響を受けた不満を持つ若者が手近なトラックなどで単独でテロ組織に走る、極めて深刻な事態だ。
中国が南シナ海へ武力を背景に進出。フィリピンやベトナムなどと紛争を繰り返しているが、フィリピンがハーグの国際仲裁裁判所に国連海洋条約違反だと申し立てた。7月12日に国際仲裁裁判所は①中国の領海主張のいわゆる九段線は根拠なく無効、②埋め立てによる人工島は島ではないので排他的経済水域の権原にはならない、と判事した。
外務省などから正式な報告を受けてないので詳細は理解していないが、報道によると大筋で中国が完敗した。
一方中国は「判決は紙クズだ。中国の主権になんら影響を及ぼさない」との主張のようだ。
しかし国際海洋条約さえも守らないとすれば、中長期的に見れば中国は孤立化の道を歩みことになるだろう。日本に取っても重大な影響がある。
天皇陛下が生前退位のご意向か。13日の夜、NHKがトップニュースで報道し、翌日の日刊各紙のトップニュースを飾った。「天皇陛下のお気持ち」は宮内庁次長が否定したが、皇室典範改正に係わることなので政治に直接言及しない象徴天皇としての配慮だろう。
天皇陛下は日本の国柄の根本にかかわることを、お気持ちとして日本国民に伝えたのではと拝察する。国の政治の責任を担う国会議員の一人として、厳粛に受けとめました。
トルコのクーデターのニュースが昨日16日飛び込んできた。トルコはイスラム教が主流であるが、いち早く西欧民主主義を受け入れて戒律を緩めて近代民主主義国家として歩んできた。アジアと中東と西欧を結ぶ架け橋のような国であり、日本との交流も長く親日国である。
そのトルコに近年イスラム教原理主義的な動きがあり、現エルドアン大統領は原理主義に近い改革を行ってきたと理解されている。
今回のクーデターは鎮圧されたとの記事。反クーデターデモの先頭に立ったのは「アラーは偉大なり」と叫んぶ100人余りの敬虔なイスラム教徒だという。(6月17日付朝日新聞)
歴史の岐路に立つ世界の中で、日本の立ち位置を確実にするため、リーダーの役割が重大だ。目の前の都知事選挙に注力しつつ、国政に全力。