本日正午から日比谷公会堂で安倍総理出席の下、官民共同の平成27年北方領土返還要求全国大会が開催。1~3階までビッシリと参加者で埋まった。
択捉(えとろふ)島、国後(くなしり)島、歯舞(はぼまい)群島、色丹(しこたん)島の四島は1855年2月7日、当時の江戸幕府とニコライ一世の帝政ロシアとで平和裡に日魯通好条約を締結して、択捉(えとろふ)島と得撫(うるっぷ)島の国境を画定。北方四島は日本領となった160年の歴史がある。
ところが1945年8月9日ソ連は突然日ソ中立条約を破棄して満州を侵略。さらに日本がポツダム宣言を受諾した8月15日以降の8月28日から9月5日にかけて、択捉島、国後島、歯舞群島、色丹島に突如侵入。日本軍の武装解除の隙をついて四島を占領した。
大会で、当時島民だった三上さんは「日本人は敗戦で米軍がやってくると思っていたらロシア人が来てびっくりした。女性は頭を丸刈りにして隠れた」と述べた。
「北方領土というと極寒の地を思い浮かべるが、2月は平均マイナス6度、夏は15度と比較的過ごしやすい。」
「さけ、ます、たら、かに、ほたて貝等水産資源に恵まれ、国後島には標高1500mの山があり、6月になると様々な花が咲き誇る」と島民一世の司会者が語る。
NHK解説委員の石川一洋氏は安倍総理-プーチン大統領の安定政権に期待。
1885年2月7日の日露通好条約を結ぶとき、ニコライ一世は平和的話し合いを指示。平和裡の通商が第一と記録にある。この精神に帰るべきだと解説。
安倍総理の挨拶は極めて短いものだっただけに、何か進行中の事柄があるのかとも思う。来週から日露次官級会談が予定されている。安倍・プーチン会談に期待。
私は国会議員になってから2月7日北方領土返還要求全国大会に必ず出席している。一国会議員が出席しても直ちに結果が出るものでないことは十分承知だが、8月15日の戦没者追悼式と、元旦に皇居で天皇皇后両陛下にお祝いを申し上げお言葉を賜る新年祝賀の儀は、国民代表としての責務だと思うからだ。
例年以上の参加者だが、国会議員の出席が少ない。
<当時の北方四島を偲ぶ写真>
<安倍総理の挨拶。各政党、外務相、北方担当相、参議院沖縄北方特別委員長らが出席>